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想像以上の急成長!活況呈する中国格闘技界

功夫王

功夫王
写真は「2009世界功夫王争覇戦」。


2009年12月、K-1への中国選手派遣の仲介をしているチャイニーズファイティングプロモーションの岩熊宏幸代表をインタビューした。中国格闘技事情に詳しい岩熊氏によると、日本では知られることは少ないが、中国立ち技格闘技は空前の活況を呈しているという。

中国の立ち技格闘技といえば、中国武術を競技化した散打が有名だ。しかし若者の間ではあまり人気がない。一方でインターネットを通じてK-1など海外のキックルールが人気を呼んでいる。岩熊代表によれば、今やタイ人コーチを招きキックのトレーニングを取り入れている武術学校も少なくない。

散打は五輪種目ではないが、中国国内最大のスポーツ大会である全国運動会の正式種目であり、各自治体は勝利を目指してしのぎを削っている。散打選手も幼い頃から鍛え上げられたステートアマ。十分なトレーニングを積めば、中国人選手は十分にK-1トップ級の実力を発揮すると岩熊代表は断言した。

盛り上がりを見せているのは選手だけではない。今年7月には広東省広州市で「2009世界功夫王争覇戦」が開催された(ルールは散打を下にした「功夫王ルール」)。国家体育総局・中国武術協会の主催で、総額200万元(約2600万円)、優勝者には100万元(約1300万円)という破格の賞金が用意された。日本の寒川直樹選手やK-1でも活躍したガオグライ・ゲーンノラシン選手、デューウィー・クーパー選手も参加している。この他にもテレビ局とタイアップした「武林風」をはじめ、「英雄伝説」など多くの大会が開催されている。

選手の供給源としてだけではなく、マーケットとしても盛り上がりを見せる中国。中国経済の好調からスポンサーもつきやすく、中国のイベント主催者は「日本でもよく知られているようなビッグネームを参戦させる」と豪語しているとか。ファイトマネーの水準もすでに日本に迫っており、場合によっては上回ることすらあるという。

もちろんビジネスを進める上での問題点はまだ多く残されている。かつてのように突然会場が停電してしまうなどのインフラ面での課題は解消されたものの、社会主義特有とも言える煩瑣な行政手続きは他国の人間には理解しがたいものだ。岩熊代表が例にあげたのは日程の問題。イベント開催の認可を受けるためには出場選手を確定させる必要があるが、認可がいつ下りるかわからないため、選手は開催日を知らない状態でオファーに同意する必要がある。

開催日が流動的なままでのオファーなど日本では考えられないこと、そのため日中間でたびたび紛糾すると頭を悩ませていた。そうした問題はありつつも、中国の立ち技格闘技界は今後、間違いなく成長を続けると岩熊代表は断言し、今後は日本人選手を派遣する機会が増えると予測している。

話を聞くまで中国人選手の「輸入」というイメージばかりが先行していたが、現実ははるかにその先へと進んでいる。経済成長に加え、散打というバックボーンを持っている中国で、立ち技格闘技のビジネス化が急速に進んでいる現状がよく理解できた。

イベントビジネス的に見れば中国の台頭は強力なライバルの出現を意味するものとなるが、選手の視点に立てばむしろ歓迎するべきことではないだろうか。岩熊代表によると、近年、日本のキックボクシングジムと選手人口はその数を増やしている。中国という舞台で新たなチャンスをつかみ、スターとなる日本人選手が登場することが待たれる。

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