韓国恐怖症を克服か=32年目の初勝利にファンはお祭り騒ぎ―東アジア選手権
前節では強豪・日本と引き分けた中国代表。しかし韓国とは32年間、27試合を戦って16敗11分と一度も勝てていない悲惨な成績で、「恐韓症」(韓国恐怖症)とまで言われていた。今回も厳しい戦いが予想されていた中での勝利にファンは驚きの声を上げている。
最近話題のマイクロブログサービス・Twitterから中国人ファンの声を取り上げてみよう。2対0とリードした時点ではまだ信じられないという声が圧倒的。「奇跡にもほどがある。32年間で初めて韓国に勝てる?」「2対0で中国代表がリードなんて、ウソにもほどがある。」「今日、韓国代表と試合しているのは中国代表じゃなくて、中国女子代表なんだよ、きっと」。
突然の変貌ぶりに「今まで弱かったのは中国中央電視台(CCTV)の呪いだったんじゃないか?」(10日付レコードチャイナでも報じられているが、今回、CCTVは異例にも東アジア選手権を放映していない)「海外の敵対勢力が代表をのっとっているのでは」との皮肉も飛び出す始末。
風向きが変わったのは3点目が決まった後だった。書き込みの量も一気に増え、「2010年2月10日、この12年間で初めて、他人に中国代表のファンだと胸を張って言えます」「歴史の新たな1ページだ」など素直に喜ぶファンが多数を占めた。3点目を取った後、運動量が落ちた中国代表は防戦一方、ゴール前で必死に相手ボールを跳ね返す時間が続いた。疲れからか乱暴なファールもやや見られたが、総じてフェアプレーを貫き90分を戦い抜いた。
タイムアップの後、Twitterは勝利を祝う言葉であふれかえった。「中国代表が勝った…Twitterが沸騰した」「代表が勝利。ネットユーザーは有人月飛行成功よりも盛り上がっている」などの書き込みも。大手ポータルサイト・網易は「韓国相手に3対0の勝利、どう思いますか?」とのネットアンケートを実施したが、4つの回答項目はすべて「気持ち良かった」という選択肢で、ネットユーザーもメディアも一緒になってのお祭り騒ぎとなっている。
この時点で中国は1勝1敗と勝ち点4でトップに立った。最終戦は格下の香港相手とあって優勝の可能性が高まっている。11日には日本代表対香港代表の一戦が行われるが、得失点差で優勝が決まるケースが十分に考えられるため、日本代表もゴールラッシュが求められる。


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<東アジア選手権>「アジアのブラジル」日本と「アジアのドイツ」韓国=二強に挑む中国代表
中国の高洪波(ガオ・ホンボー)監督は就任後、従来の高さとパワーに頼ったロングボールサッカーからつなぐサッカーへの転換を表明した。その目的はまだ完全に達成されたわけではないが、2年前の東アジア選手権と比べて大きく変わったスタイルに驚いた日本人サッカーファンも多かったようだ。
9日付体壇報は高監督のコメントを掲載した。高監督は「日本と引き分けられて嬉しかった」と率直に話し、今大会の目的は2012年に始まるワールドカップ予選に向け、日韓との距離を測り、相手を理解することにあると述べた。
「日本と韓国、どちらがやりづらい相手か?」との記者の質問には「どちらも中国から見れば強敵」と回答。ただし「日本はアジアトップの技術を持ち、特に中盤のキープ力が優れている。一方の韓国は走力、スタミナに優れたドイツのようなチーム。2002年のワールドカップベスト4入りもこの特長を生かしたものだ」と分析した。こうした韓国のストロングポイントに対抗するため、10日の試合では対策を講じるとも述べている。
日本サッカーファンの中にはキープしつつもなかなか相手ゴールを脅かせない日本代表にいらいらするという意見も根強いが、中国では日本サッカーの技術力が高く評価されている。「アジアのブラジル」とまでたたえられることすらある。その中盤のキープ力の高さが特に鮮烈な印象を残したのは2007年のアジアカップに出場したオシム・ジャパン。結果こそ4位に終わったものの、小気味よくパスがつながりボールキープを続けるスタイルは中国のサッカーファンをうならせた。


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<サッカー>北京国安が初戴冠!激戦のシーズンがついに閉幕―2009年中国スーパーリーグ最終節
・動画は北京対杭州。
首都のチームということもあり、北京は強豪というイメージでしたが、なんと中国プロリーグ発足以来16年目にして初の優勝とのこと。やじと荒っぽさで知られる熱い北京サポーターにとっては待ちわびたタイトルとなりました。
来年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を手にした上位4チームは、北京国安、長春亜泰、河南建業、山東魯能の4チーム。今年、ACLに出場した上海申花は5位、天津泰達は6位と涙を飲みました。
一方、降格したのは杭州緑城(15位)と重慶力帆(16位)。杭州は終盤10節で1勝3敗6分という大ブレーキ。中位グループからずるずると後退し、無念の降格に。重慶は新型インフルエンザ禍に見舞われたものの、その後怒濤の3連勝。奇跡の残留に向け奮闘しましたが、あえなく甲級(2部)降格となりました。
順位表を見てもらえばわかるとおり、優勝争いに降格争い、そしてACL出場権争いと僅差の争いが続きました。中国代表の高洪波監督は平均的な選手ばかりでどんぐりの背比べになったと厳しいコメントでしたが、最終節まで手に汗握るでサポーターにとっては楽しいシーズンだったのではないでしょうか。
もっとも一応天津泰達を応援しているわたしとしては少し残念なシーズンに。ACLに参加するとあって元イタリア代表のトンマージを筆頭に大型補強でシーズンに挑んだ天津ですが、ACLでも力を発揮できず、リーグ戦は終盤で追い上げたとはいえACL枠に届かずという寂しい結果に終わりました。トンマージも今シーズンで引退を決めたということで、ちょっとがっくりしています。


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<サッカー>激闘は最終節へ=残り1試合、4チームが優勝の可能性残す―スーパーリーグ第29節結果
<サッカー>漢奸と罵られようとあえて言う、隣国日本に学べ!
ただ「日本のパスサッカーがイイ」みたいな戦術的な話じゃなくて、学校スポーツというすそ野に目を向けている点がちょっと面白い。卓球や飛び込みみたいな共産主義的「ステートアマ」手法じゃサッカーは無理ということなんでしょうね。しかし日本的学校スポーツを導入するためには、科挙チックな超学歴社会そのものを変更する必要があるため、実現はちょっと無理でしょうね。
あとどうでもいいことですが、「炎帝黄帝」「抗日戦争」「漢奸」といった単語がスポーツの記事に並ぶのもちょっと気負いすぎな気が。黄健翔のパーソナリティという側面もあるでしょうが、マスメディアで「日本に学べ」というのはいまだに結構勇気のあることなんですかね?逆にネットの普及で炎上リスクが高まったとかなんでしょうか。
<レコチャ広場><サッカー>漢奸と罵られようとあえて言う、隣国日本に学べ!―中国
2009年10月16日、人気サッカー解説者・黄健翔(ホアン・ジエンシャン)氏はブログに記事「世界に目を向ける必要はない、隣国・日本から学べ」を掲載した。以下はその抄訳。
低迷が続く中国サッカー。その脱却には日本の経験を学ぶべきだ。日本サッカーはアジア、特に東アジアの諸国に成功への道を教えるものとなっている。炎帝黄帝(伝説上の中国人の始祖)の子孫である中国人と異なり、日本人は身体的には恵まれていない。そのためセンターバック、フォワード、ゴールキーバーの好選手に乏しく、成績だけ見れば足踏みが続いている。しかし、もし中国の範志毅(ファン・ジーイー)、●海東(ハオ・ハイドン、●は赤におおざと)のような大型選手さえそろえば、そのレベルは世界の中流、いや準一流にも到達するだろう。
学ぶべきは日本サッカーが学校体育を基礎としている点で、中国サッカーが直面する選手人口の少なさという問題を解決してくれるはずだ。日中戦争と同じく敵を倒そうとするならばまず相手の優位と自分の不足を認識することが必要であり、日本に学ぶことは中国サッカー強化の最短の道となる。中国のスポーツ史を振り返れば、体操や卓球、競泳、女子バレーなどまず日本から学び後に追い越した競技が数多く存在する。中国サッカーでも同じことができるはずだ。
2000年のアジアカップで日本が優勝したとき、わたしは同様の主張を発表し「漢奸(売国奴)」と罵られた。あれから9年、日中の差はさらに大きく開いている。中国サッカーのため、今もう一度この「漢奸」の理論を主張したい。(翻訳・編集/KT)


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