モテない男たちが頑張った!「彼氏募集」の告知に数千人が結集―四川省成都市
「章萌芊」という一人の女性が中国ネット界を騒がしている。「彼氏募集」という何気ない呼びかけに、モテない男たちが一念発起。数千人が集結し、まるで革命前夜のような熱狂を見せた。
ことの始まりは3月7日の女子大学生デー(中国の学生たちが独自に作り上げた記念日。3月8日の国際婦人デーの前日に催され、男性が女性に告白する日なのだとか)。成都電子科技大学の掲示板に1枚の張り紙が貼られた。その内容は次の通り。
「私は章萌芊。1年の女子学生です。自分は(女性として)かなりの好条件だと思うんですけど、ずっと彼氏ができなくて困っています。もし私と付き合う気がある人がいれば、3月11日の12時半から50分までの間に、5号学生寮の下に来て、私の名前を呼んでくれませんか。私は宿舎の上からこっそり観察させてもらいます。もし自分にふさわしい相手だと思えば、降りていって会いたいと思います。」
何ということもない張り紙に思えるが、女子大学生デーのお祭り気分が抜けきらなかったのだろうか。11日にはなんと数千人ものむさい男たちが結集。野太い声で「章萌芊、章萌芊」と声をからして叫ぶ騒ぎとなった。この愛すべきボンクラ男たちの熱気あふれる写真と動画がネットに公開され、ホットトピックとなった。
・騒ぎを伝える中国のニュース番組
残念ながら熱気とは裏腹に章さんは姿を見せなかった。怖くてでてこれないのも仕方がないところか。そう思ったところに新展開があった。12日、ITポータルサイト・eNetシリコンパワーの取材によると、章萌芊という女子学生は5号宿舎には存在していなかったという。そればかりか、成都電子科技大学は同名の女子学生は在籍していないと返答している。
ネットには章さんの写真が大量にアップされており、もし架空の人物だとすれば、写真はいったい誰のものなのかも分からない。この事件は何だったのか。女子大学生デーの悪ふざけという見方もある一方で、計算づくで引き起こされた事件だったと指摘する専門家もいる。事件直後に大量の写真と動画が出回ったことから、撮影者が新聞社にネタを売るために仕掛けたとの疑惑も浮上し、「人肉捜索」(ネットユーザーが協力して個人情報を特定すること)も実施された。写真を撮影した同大2年の男子学生は「新聞社に友人がいたので、提供しただけ」と否定している。
ネットユーザーとメディアの追求が続くなか、事態は予期せぬ方向に発展しているようだ。ただ集まったさえない男たちの熱意だけは本物だったのではないだろうか。やれ就職難だ、結婚難だから早く彼女を見つけろと、中国男子大学生を取り巻く環境は厳しいが、愛すべきボンクラ学生たちはこのバカすぎるぐらいの元気さで乗り切って欲しい。

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ことの始まりは3月7日の女子大学生デー(中国の学生たちが独自に作り上げた記念日。3月8日の国際婦人デーの前日に催され、男性が女性に告白する日なのだとか)。成都電子科技大学の掲示板に1枚の張り紙が貼られた。その内容は次の通り。
「私は章萌芊。1年の女子学生です。自分は(女性として)かなりの好条件だと思うんですけど、ずっと彼氏ができなくて困っています。もし私と付き合う気がある人がいれば、3月11日の12時半から50分までの間に、5号学生寮の下に来て、私の名前を呼んでくれませんか。私は宿舎の上からこっそり観察させてもらいます。もし自分にふさわしい相手だと思えば、降りていって会いたいと思います。」
何ということもない張り紙に思えるが、女子大学生デーのお祭り気分が抜けきらなかったのだろうか。11日にはなんと数千人ものむさい男たちが結集。野太い声で「章萌芊、章萌芊」と声をからして叫ぶ騒ぎとなった。この愛すべきボンクラ男たちの熱気あふれる写真と動画がネットに公開され、ホットトピックとなった。
・騒ぎを伝える中国のニュース番組
残念ながら熱気とは裏腹に章さんは姿を見せなかった。怖くてでてこれないのも仕方がないところか。そう思ったところに新展開があった。12日、ITポータルサイト・eNetシリコンパワーの取材によると、章萌芊という女子学生は5号宿舎には存在していなかったという。そればかりか、成都電子科技大学は同名の女子学生は在籍していないと返答している。
ネットには章さんの写真が大量にアップされており、もし架空の人物だとすれば、写真はいったい誰のものなのかも分からない。この事件は何だったのか。女子大学生デーの悪ふざけという見方もある一方で、計算づくで引き起こされた事件だったと指摘する専門家もいる。事件直後に大量の写真と動画が出回ったことから、撮影者が新聞社にネタを売るために仕掛けたとの疑惑も浮上し、「人肉捜索」(ネットユーザーが協力して個人情報を特定すること)も実施された。写真を撮影した同大2年の男子学生は「新聞社に友人がいたので、提供しただけ」と否定している。
ネットユーザーとメディアの追求が続くなか、事態は予期せぬ方向に発展しているようだ。ただ集まったさえない男たちの熱意だけは本物だったのではないだろうか。やれ就職難だ、結婚難だから早く彼女を見つけろと、中国男子大学生を取り巻く環境は厳しいが、愛すべきボンクラ学生たちはこのバカすぎるぐらいの元気さで乗り切って欲しい。


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