新ビジネス「汚職官僚ハンター」登場か?!通報者に与えられる莫大な報酬―湖南省
友人から「おまえのブログは昼前に更新していることが多いけど、昼休みに読むには長すぎる」と言われまして。じゃあ軽い読み物系のネタで書いてみようと思ったのですが、全然ネタが出てきません。悩んでいる時間を使えば長文のエントリーが書けたかもと少し鬱になりました。というわけで普段とあまり変わらないネタですが、「短く」を心がけてみます。
23日付聯合早報の記事から。
22日、湖南省検察院副院長兼報道官の常智余氏は、市民の汚職官僚通報を奨励すると発言、汚職官僚から押収された金額の10%を通報者に提供する計画を明らかとした。通常は最大10万元(約140万円)以内だが、重大な貢献をしたと省人民検察院が認定した場合は20万元(約280万円)、特に重大な貢献をしたと最高人民検察院が認定した場合はそれ以上を支払うという。
北京市でも同様の制度(汚職金額の2~3%、押収された金額と汚職金額などを総合的に判定して通報者への報酬は決定される。最大で10万元)もあるが、湖南省の金額は飛び抜けた数値となった。(翻訳はここまで)
これだけの報酬だと、「汚職官僚ハンター」という新たな職業が登場しても不思議ではありません。常副院長によると、2008年に湖南省で立件された汚職事件は1615人、2001人が捜査対象となっているとのこと。その国家に与えた経済被害は3億5900万元(約50億円)にのぼるそうです。
はした金程度じゃ捕まらないでしょうから、成功すれば通報1件でかなりの収入となりそうです(本当に報酬がもらえれば、ですが。。。)。官僚の資産が1億円あったとして、その10%だと1000万円。中国の物価からみれば相当な金額です。もちろん聯合早報の記事でも問題にされているように、通報者の身の安全が確保されるかが最大の課題。ただ、身の危険も顧みず、そして社会正義ではなく自分が食うために汚職官僚を狩るハンターは映画にでもなりそうな素材じゃないでしょうか。
だいぶスケールは小さいですが、「ニセモノハンター」とちょっと近いイメージです(レコードチャイナの記事)。中国にはニセモノを販売した企業は値段の3倍の賠償金を支払わなければならないという規定があります(法改正で引き上げられたような記憶も。。。)。「ニセモノハンター」とはその規定を利用してわざとニセモノ商品を買って企業から金を巻き上げるという職業です。レコードチャイナの記事が取り上げている王海氏が第一人者でしたが、その後多くのフォロワーを生み出しました。
ニセモノハンターが成立する秘密は、ニセモノを販売している店がごまんとあること。汚職官僚も同様にありふれた存在ですので、「汚職官僚ハンター」もいけるんじゃないか、と。あまり短くなりませんでしたが、こんなところで。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
投票よろしくお願いいたします。
23日付聯合早報の記事から。
22日、湖南省検察院副院長兼報道官の常智余氏は、市民の汚職官僚通報を奨励すると発言、汚職官僚から押収された金額の10%を通報者に提供する計画を明らかとした。通常は最大10万元(約140万円)以内だが、重大な貢献をしたと省人民検察院が認定した場合は20万元(約280万円)、特に重大な貢献をしたと最高人民検察院が認定した場合はそれ以上を支払うという。
北京市でも同様の制度(汚職金額の2~3%、押収された金額と汚職金額などを総合的に判定して通報者への報酬は決定される。最大で10万元)もあるが、湖南省の金額は飛び抜けた数値となった。(翻訳はここまで)
これだけの報酬だと、「汚職官僚ハンター」という新たな職業が登場しても不思議ではありません。常副院長によると、2008年に湖南省で立件された汚職事件は1615人、2001人が捜査対象となっているとのこと。その国家に与えた経済被害は3億5900万元(約50億円)にのぼるそうです。
はした金程度じゃ捕まらないでしょうから、成功すれば通報1件でかなりの収入となりそうです(本当に報酬がもらえれば、ですが。。。)。官僚の資産が1億円あったとして、その10%だと1000万円。中国の物価からみれば相当な金額です。もちろん聯合早報の記事でも問題にされているように、通報者の身の安全が確保されるかが最大の課題。ただ、身の危険も顧みず、そして社会正義ではなく自分が食うために汚職官僚を狩るハンターは映画にでもなりそうな素材じゃないでしょうか。
だいぶスケールは小さいですが、「ニセモノハンター」とちょっと近いイメージです(レコードチャイナの記事)。中国にはニセモノを販売した企業は値段の3倍の賠償金を支払わなければならないという規定があります(法改正で引き上げられたような記憶も。。。)。「ニセモノハンター」とはその規定を利用してわざとニセモノ商品を買って企業から金を巻き上げるという職業です。レコードチャイナの記事が取り上げている王海氏が第一人者でしたが、その後多くのフォロワーを生み出しました。
ニセモノハンターが成立する秘密は、ニセモノを販売している店がごまんとあること。汚職官僚も同様にありふれた存在ですので、「汚職官僚ハンター」もいけるんじゃないか、と。あまり短くなりませんでしたが、こんなところで。


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