雲南省でM6.0の地震=負傷者309人も被害拡大の恐れ
2009年7月9日午後7時19分、雲南省楚雄州姚安県でマグニチュード6.0の地震が発生した。
人民網によると、午後9時35分時点で官屯郷官屯村309人の負傷が確認されている。重傷者は22人、軽傷者は285人。家屋2858部屋相当が倒壊したという。このほか、左門郷で家屋1戸が倒壊、黄泥塘村でも一部か追区が倒壊している。光禄鎮では重傷者1人、軽傷者1人が確認された。現在、死者の報告はない。
姚安県は山岳部に位置しており、被害状況の把握はきわめて困難と見られる。そのため今後被害が拡大する可能性も大きい。すでに中国民政部は現地にテントや布団などの救援物資輸送を決めた。

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人民網によると、午後9時35分時点で官屯郷官屯村309人の負傷が確認されている。重傷者は22人、軽傷者は285人。家屋2858部屋相当が倒壊したという。このほか、左門郷で家屋1戸が倒壊、黄泥塘村でも一部か追区が倒壊している。光禄鎮では重傷者1人、軽傷者1人が確認された。現在、死者の報告はない。
姚安県は山岳部に位置しており、被害状況の把握はきわめて困難と見られる。そのため今後被害が拡大する可能性も大きい。すでに中国民政部は現地にテントや布団などの救援物資輸送を決めた。


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最強釣り記事にネット騒然!女子中学生の妊娠出産=変態同級生が母乳飲む
「オッパイ事件」以後、中国では若者のひわいな行為を写した動画の流出事件が続いているが、極めつけの事件が発覚した(本ブログの関連エントリー)。「母乳事件」(中国語で喂奶门)と呼ばれる掲示板の書き込みは以下のとおり。(中国江蘇網の記事を抄訳)

小雪(仮名)は上海建南七中の中学3年生。今年初頭、ネットゲームで知り合った男性と付き合い始めたが、彼には別の彼女がいたことを知り分かれた。しかしその後、小雪は自分が妊娠していることに気がついた。うかつにも避妊せずに性行為をしていたのだという。すでに妊娠5か月になり医者は堕胎はあきらめそのまま産むように勧めた。
出産後、再び学校に戻った小雪だったが、ある日服に母乳がにじみでているのを同級生の陳くんに見つかってしまった。しぶしぶ出産したことを明かした小雪だったが、秘密を知った陳くんはなんと毎日母乳を飲ませるよう要求した。その後、母乳を飲む男子生徒の数は4人にまで増えた。この間、小雪は一切抵抗するそぶりを見せなかったという。最後には母乳を求める生徒の数があまりにも増えすぎたため、陳くんは料金を取ることを思いついたが、ここで学校側が事態を察知、男子生徒らに厳しい処罰を加えたのだった。
抄訳はここまで。
「中学生の妊娠」「母乳を欲しがる変態男子中学生」「それを商売にしようとした男子生徒」など、信じられないような話となっている。「若者の性の乱れ」ネタには慣れていたはずの中国ネットユーザーにも大反響で、「陳の行為は禽獣に劣る。絶対に許さない」「動画はどこだ、動画は」などの書き込みであふれかえった。
この書き込み、あまりの出来すぎた内容にうさんくささを感じていたところ、どうやらたんなる「ネタ」だったとの見方が強くなっている。7月8日付東方早報は、(1)人肉捜索(ネットユーザーが協力して個人情報を特定すること)しても陳が見つからない、(2)上海市に建南7中という学校はない、(3)元記事の執筆者は「新華社特約記者 希安·迪·丹藤」となっているが、新華通訊社上海支社には同名の記者がいないこと、との論拠から虚偽の可能性が高いと断じている。
冷静に考えれば、虚偽の「ネタ」っぽいことは明らかだが、「オッパイ事件」以後さまざまな「性の乱れネタ」が報じられたことから、「今回も本当かも」と判断が鈍ったということだろうか。ネタに釣られたのはネットユーザーばかりではない。江蘇網の記事が発表された後、大手メディアも続々と転載する騒ぎとなった(すでに一部では記事の削除が始まっている)。

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小雪(仮名)は上海建南七中の中学3年生。今年初頭、ネットゲームで知り合った男性と付き合い始めたが、彼には別の彼女がいたことを知り分かれた。しかしその後、小雪は自分が妊娠していることに気がついた。うかつにも避妊せずに性行為をしていたのだという。すでに妊娠5か月になり医者は堕胎はあきらめそのまま産むように勧めた。
出産後、再び学校に戻った小雪だったが、ある日服に母乳がにじみでているのを同級生の陳くんに見つかってしまった。しぶしぶ出産したことを明かした小雪だったが、秘密を知った陳くんはなんと毎日母乳を飲ませるよう要求した。その後、母乳を飲む男子生徒の数は4人にまで増えた。この間、小雪は一切抵抗するそぶりを見せなかったという。最後には母乳を求める生徒の数があまりにも増えすぎたため、陳くんは料金を取ることを思いついたが、ここで学校側が事態を察知、男子生徒らに厳しい処罰を加えたのだった。
抄訳はここまで。
「中学生の妊娠」「母乳を欲しがる変態男子中学生」「それを商売にしようとした男子生徒」など、信じられないような話となっている。「若者の性の乱れ」ネタには慣れていたはずの中国ネットユーザーにも大反響で、「陳の行為は禽獣に劣る。絶対に許さない」「動画はどこだ、動画は」などの書き込みであふれかえった。
この書き込み、あまりの出来すぎた内容にうさんくささを感じていたところ、どうやらたんなる「ネタ」だったとの見方が強くなっている。7月8日付東方早報は、(1)人肉捜索(ネットユーザーが協力して個人情報を特定すること)しても陳が見つからない、(2)上海市に建南7中という学校はない、(3)元記事の執筆者は「新華社特約記者 希安·迪·丹藤」となっているが、新華通訊社上海支社には同名の記者がいないこと、との論拠から虚偽の可能性が高いと断じている。
冷静に考えれば、虚偽の「ネタ」っぽいことは明らかだが、「オッパイ事件」以後さまざまな「性の乱れネタ」が報じられたことから、「今回も本当かも」と判断が鈍ったということだろうか。ネタに釣られたのはネットユーザーばかりではない。江蘇網の記事が発表された後、大手メディアも続々と転載する騒ぎとなった(すでに一部では記事の削除が始まっている)。


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<ウルムチ騒乱>「卵」と「卵」のいがみ合い=民族差別に出口はあるのか?
7日早朝の発表では、ウルムチ騒乱の犠牲者数は156人と前回発表より16人増えた。負傷者数は1080人を数えている(7日付レコードチャイナ)。犠牲者の多さはもちろんのこと、事件の背後に潜む「救いようのない構造」が気を重たくさせる。
ウルムチ騒乱の発端となった集会は、6月26日に広東省韶関市の玩具工場で起きた暴行事件に抗議する目的で開催されたと伝えられている。この6月26日の事件がなんとも「救いようのない」ものであった。(6月28日付レコードチャイナ)
広東省では中国西部地区の余剰労働力を出稼ぎ労働者として引き受ける政策を実施していた。事件が起きた工場でも今年5月に約600人の新疆ウイグル自治区出身者を採用している。彼らが採用された後、「ウイグル人が漢民族の女性を暴行した」とのうわさ(いくつかのバージョンがある)がインターネットを中心に広まっていった。25日、ついに事態は臨界点を超え数百人が入り乱れる乱闘騒ぎとなった。ウイグル人2人が死亡したと発表されているが、一説には犠牲者数は発表を大きく上回るとも伝えられている。
・玩具工場暴行事件の動画
この事件の何が「救いがたい」のか。漢民族で騒ぎに加わった者の多くは工場労働者と伝えられているが、低所得者層に位置する人々である。またおそらくは出稼ぎ農民も含まれていただろう。中国語で「弱勢群衆」と呼ばれる権力を持たぬ人々が、さらに弱い人々を蔑視し暴力を振るった。事件はこうした「構造」を内包している。
中国の一般市民には少数民族への差別意識が根強く残っている。中国滞在時には月給1000元(約1万4000円)程度の低所得者層の友人も多くいた。みな気の良い友人であったが、一緒にでかけると「ウイグル人がいる。泥棒だから注意しなさい。」「チベット人はうそつき。」などと親切にも警告してくれたことを思い出す。
差別の対象はウイグル人やチベット人だけではない。多くの少数民族が住む雲南省や貴州省では、タクシーの運転手に「少数民族はうそつきで怠け者なんだ」と熱弁を振るわれた。それどころか「あそこのレストランは河南省の出稼ぎ農民がやっている。汚いから行かないほうがいい」と漢民族相手でも差別意識をむきだしにしていることもある。
今年2月、文学賞・エルサレム賞を受賞した村上春樹氏はスピーチで次のように話している。「「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」ということです。そうなんです。その壁がいくら正しく、卵が正しくないとしても、私は卵サイドに立ちます」、と。(日本語訳は47ニュースのもの)
「卵と壁」、この比喩を強い者と弱い者と理解するならば、社会的に弱い立場にある工場労働者がウイグル人を暴行した事件は「卵と卵」とでも言うべき状態であろう。そこには批判するべき「強者」が存在せず、もはや途方にくれるしかない。
村上春樹氏は「卵と壁」の比喩を強者と弱者となぞらえることもできると認めながら、より深い解釈があるという。「私たちは皆、多かれ少なかれ、卵なのです。私たちはそれぞれ、壊れやすい殻の中に入った個性的でかけがえのない心を持っているのです。わたしもそうですし、皆さんもそうなのです。そして、私たちは皆、程度の差こそあれ、高く、堅固な壁に直面しています。その壁の名前は「システム」です。「システム」は私たちを守る存在と思われていますが、時に自己増殖し、私たちを殺し、さらに私たちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させ始めるのです」、と。
この解釈に従えば、「卵」とは個性や個人的な感情に従うことであり、「システム」とはそれを妨げるあらゆるもの、といったところだろうか。あくまで個人的な地点から出発して考え行動すること。それは決して不可能なことではないように思う。ただしそれはあくまで個人的な体験であり、多くの人に広めようとする運動になった瞬間に「卵」としての属性を失ってしまう、きわめて脆いものでしかない。
ウルムチ騒乱発生後、鎮圧された集会が暴力的な破壊活動だったと報じられていることもあり、ウイグル人への憎悪はむしろ高まる一方だ。そうした視点に立てば、中国政府の民族融和政策や西部地区への財政支援も「金をゆする汚い行為」にほかならず、「やつらは優遇されている」との怒りにつながっている。もちろんウイグル人も「俺たちは虐げられている」との強い憤りを持っている。
弱い者たち同士、虐げられた者たち同士による憎悪の連鎖。その「救いようのない構造」に出口は見えない。

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ウルムチ騒乱の発端となった集会は、6月26日に広東省韶関市の玩具工場で起きた暴行事件に抗議する目的で開催されたと伝えられている。この6月26日の事件がなんとも「救いようのない」ものであった。(6月28日付レコードチャイナ)
広東省では中国西部地区の余剰労働力を出稼ぎ労働者として引き受ける政策を実施していた。事件が起きた工場でも今年5月に約600人の新疆ウイグル自治区出身者を採用している。彼らが採用された後、「ウイグル人が漢民族の女性を暴行した」とのうわさ(いくつかのバージョンがある)がインターネットを中心に広まっていった。25日、ついに事態は臨界点を超え数百人が入り乱れる乱闘騒ぎとなった。ウイグル人2人が死亡したと発表されているが、一説には犠牲者数は発表を大きく上回るとも伝えられている。
・玩具工場暴行事件の動画
この事件の何が「救いがたい」のか。漢民族で騒ぎに加わった者の多くは工場労働者と伝えられているが、低所得者層に位置する人々である。またおそらくは出稼ぎ農民も含まれていただろう。中国語で「弱勢群衆」と呼ばれる権力を持たぬ人々が、さらに弱い人々を蔑視し暴力を振るった。事件はこうした「構造」を内包している。
中国の一般市民には少数民族への差別意識が根強く残っている。中国滞在時には月給1000元(約1万4000円)程度の低所得者層の友人も多くいた。みな気の良い友人であったが、一緒にでかけると「ウイグル人がいる。泥棒だから注意しなさい。」「チベット人はうそつき。」などと親切にも警告してくれたことを思い出す。
差別の対象はウイグル人やチベット人だけではない。多くの少数民族が住む雲南省や貴州省では、タクシーの運転手に「少数民族はうそつきで怠け者なんだ」と熱弁を振るわれた。それどころか「あそこのレストランは河南省の出稼ぎ農民がやっている。汚いから行かないほうがいい」と漢民族相手でも差別意識をむきだしにしていることもある。
今年2月、文学賞・エルサレム賞を受賞した村上春樹氏はスピーチで次のように話している。「「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」ということです。そうなんです。その壁がいくら正しく、卵が正しくないとしても、私は卵サイドに立ちます」、と。(日本語訳は47ニュースのもの)
「卵と壁」、この比喩を強い者と弱い者と理解するならば、社会的に弱い立場にある工場労働者がウイグル人を暴行した事件は「卵と卵」とでも言うべき状態であろう。そこには批判するべき「強者」が存在せず、もはや途方にくれるしかない。
村上春樹氏は「卵と壁」の比喩を強者と弱者となぞらえることもできると認めながら、より深い解釈があるという。「私たちは皆、多かれ少なかれ、卵なのです。私たちはそれぞれ、壊れやすい殻の中に入った個性的でかけがえのない心を持っているのです。わたしもそうですし、皆さんもそうなのです。そして、私たちは皆、程度の差こそあれ、高く、堅固な壁に直面しています。その壁の名前は「システム」です。「システム」は私たちを守る存在と思われていますが、時に自己増殖し、私たちを殺し、さらに私たちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させ始めるのです」、と。
この解釈に従えば、「卵」とは個性や個人的な感情に従うことであり、「システム」とはそれを妨げるあらゆるもの、といったところだろうか。あくまで個人的な地点から出発して考え行動すること。それは決して不可能なことではないように思う。ただしそれはあくまで個人的な体験であり、多くの人に広めようとする運動になった瞬間に「卵」としての属性を失ってしまう、きわめて脆いものでしかない。
ウルムチ騒乱発生後、鎮圧された集会が暴力的な破壊活動だったと報じられていることもあり、ウイグル人への憎悪はむしろ高まる一方だ。そうした視点に立てば、中国政府の民族融和政策や西部地区への財政支援も「金をゆする汚い行為」にほかならず、「やつらは優遇されている」との怒りにつながっている。もちろんウイグル人も「俺たちは虐げられている」との強い憤りを持っている。
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ウルムチ騒乱をめぐるネット検閲=当局とユーザーのいたちごっこ、その勝敗は?
2009年7月5日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で発生したウルムチ騒乱は中国内外に大きな衝撃を与えている。ウルムチ市は区都とはいえ中国西部に位置する都市。その情報がこれほどの速度で広がったのはインターネットの力にほかならない。
情報の大きなルートとなっているのがTwitter。イラン大統領選後の混乱でもいち早く情報を伝える新たなツールとして注目された。検索すると、現地情報、マスメディアの報道、解説サイトへのリンク、そして哀悼の言葉が次々と表示される。
ただしTwitterがインターネットの情報のあり方を変えたなどと過大に評価するのは誤りであろう。中国ではマスメディアで流通しない類の情報はチャットやネット掲示板(大規模なものから都市ごとのもの、学校内限定のものなどさまざまな種類がある)、ブログ、そして携帯のチェーンメールなどを通じて流通してきた。規制が厳しいだけにこうした問題に関心がある人々のネットリテラシーはきわめて高いと言える。
もちろん当局も無策ではない。現地では国際電話、インターネットが封鎖されたと伝えられているほか、中国全体でTwitterなど一部サービスにアクセスできない状況となったようだ。またTwitterと同様のミニブログサービスを提供する飯否では「新疆」「ウルムチ」「騒乱」「暴動」などの単語で検索ができなくなり、また関連する書き込みも削除されているという。動画共有サイト、ブログ、ネット掲示板、ニュースサイトでも大規模な削除が実施された。中国では先日、「オッパイ事件」と名付けられたわいせつ動画の流出事件があり、やはり大規模なネットの検閲が実施されたばかり。当局の担当部門は働きづめなのではないかと想像される。
規制する当局とそれを回避しようとするユーザー、このイタチごっこの勝敗はというと痛み分けというのが妥当な評価ではないだろうか。たしかに一部のネットリテラシーが高いユーザーによる情報が世界に伝えられている。ただし、その一方でネット掲示板には「サービスにアクセスできなくなったんだけど、なんで?」といった無邪気な声も散見され、圧倒的多数を占める一般ユーザーの情報をある程度コントロールすることには成功したものと思われる。

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情報の大きなルートとなっているのがTwitter。イラン大統領選後の混乱でもいち早く情報を伝える新たなツールとして注目された。検索すると、現地情報、マスメディアの報道、解説サイトへのリンク、そして哀悼の言葉が次々と表示される。
ただしTwitterがインターネットの情報のあり方を変えたなどと過大に評価するのは誤りであろう。中国ではマスメディアで流通しない類の情報はチャットやネット掲示板(大規模なものから都市ごとのもの、学校内限定のものなどさまざまな種類がある)、ブログ、そして携帯のチェーンメールなどを通じて流通してきた。規制が厳しいだけにこうした問題に関心がある人々のネットリテラシーはきわめて高いと言える。
もちろん当局も無策ではない。現地では国際電話、インターネットが封鎖されたと伝えられているほか、中国全体でTwitterなど一部サービスにアクセスできない状況となったようだ。またTwitterと同様のミニブログサービスを提供する飯否では「新疆」「ウルムチ」「騒乱」「暴動」などの単語で検索ができなくなり、また関連する書き込みも削除されているという。動画共有サイト、ブログ、ネット掲示板、ニュースサイトでも大規模な削除が実施された。中国では先日、「オッパイ事件」と名付けられたわいせつ動画の流出事件があり、やはり大規模なネットの検閲が実施されたばかり。当局の担当部門は働きづめなのではないかと想像される。
規制する当局とそれを回避しようとするユーザー、このイタチごっこの勝敗はというと痛み分けというのが妥当な評価ではないだろうか。たしかに一部のネットリテラシーが高いユーザーによる情報が世界に伝えられている。ただし、その一方でネット掲示板には「サービスにアクセスできなくなったんだけど、なんで?」といった無邪気な声も散見され、圧倒的多数を占める一般ユーザーの情報をある程度コントロールすることには成功したものと思われる。


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140人死亡のウルムチ騒乱=当局は鎮圧終了宣言、ネット封鎖も万全か
今回のエントリーは5日に新疆ウイグル自治区で発生した暴動について。日本語情報も多いので整理にとどめます。
以下はウィキペディア中国語版の項目「2009年7月ウルムチ騒乱」の翻訳(6日午後5時時点のもの)。
*******************
「2009年7月ウルムチ騒乱」は新疆ウイグル自治区ウルムチ氏で発生した。先月26日、広東省韶関市の香港資本玩具工場でウイグル族従業員2人が殴打され死亡した事件を受けての抗議活動がきっかけとなり、暴動へと発展した。中国メディアはウルムチ騒乱の主要な原因は海外の独立運動勢力が過剰に韶関市の事件を喧伝したことにあると主張している。新疆ウイグル自治区の努爾白克力主席はテレビ講話において、世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長が黒幕であり、また欧米の敵対勢力が中国に内政干渉した結果であると指弾した。
中国新聞社による報道は以下のとおり。世界ウイグル会議の指揮・扇動のもと、5日夜7時に一部市民はウルムチ市人民広場、解放路、大巴扎、新華南路、外環路などで違法に集会し、打ち壊しや放火を行った。23時までに3人が死亡、一部市民と武装警官が負傷したほか、多数の車両が破壊された。
(6日正午に)ウルムチ市の栗智市委書記が行った記者会見では、最新の統計によると騒乱で140人が死亡、828人が負傷したと発表された。放火された車両は261台、うち190台が路線バス。タクシー10台あまりも含まれている。破壊された商店は203店舗、面積は6300平方メートルに及ぶ。破壊された家屋は14戸、面積は1200平方メートル。
事件発生後、ウルムチ市政府は社会の正常な秩序維持を求める通達を布告、ウルムチ市一部区域での交通規制を発表した。全文は以下のとおり。
一、『中華人民共和国道路交通安全法』の関連規定に基づき、2009年7月6日午前1時から8時にかけて公安機関はウルムチ市一部区域の交通規制を実施する。規制区域内はあらゆる車両の通行を禁止する。
二、すべての単位(会社や学校など)、個人はみな本通告に従い、自覚的に社会の正常な秩序維持に努めること。
三、本通告に違反したものは公安機関が法に基づき拘留、処罰する。犯罪を犯した者は法に基づき刑事責任を追及する。
四、本通億は発表と同時に施行される。
ウルムチ市人民政府
*******************
以下はウィキペディアに載っていないポイントについて。
・暴動が先?それとも武力鎮圧が先?
→当局は暴動、破壊行為がまずあったと主張。世界ウイグル会議はあくまで平和的な活動だったと反論。
・なんで140人も亡くなったの?
→武装警官が直接射撃、車両を突入させてひき殺したと伝えられています。
・騒乱は終わった?
→当局は終了宣言。外国メディアも現地に受け入れると発表しています。
・大陸メディアの報道は?
→5日夜時点では報道が確認できませんでしたが、6日には多くの記事が発表されています。ただし削除されているものも多数(上記ウィキペディアの出典リンクも消されていました)。死者数などについては外国メディアやネット情報と相違はないようですが、「外国の敵対勢力の陰謀」が原因と強調されています。
・ネットの情報規制は?
→新疆ではネットそのものが封鎖されたと伝えられているほか、中国各地でツイッターや飯否(ツイッターに似た中国企業製マイクロブログ)が封鎖されたとのこと。飯否にいたってはつぶやきが削除されているとの情報もあります。
とりあえずの整理はこんなところで。
どうでもいいことなのですが、日本ネットニュースの最大手、Yahoo!ニュースの海外ニュースアクセスランキングは6日午後6時時点で、1位が「ローマのレストラン、日本人観光客への「ぼったくり」で閉鎖」、2位が「中国の動画共有サイトでは海賊版が見放題!日本の業界団体が対策に乗り出す―中国紙」、3位が「【中国ブログ】中国人の印象が悪い現実とその理由(2)」。ウルムチ騒乱関連は5位が最上位となっています。無関心にもほどがあるのでは、と驚かされました。
●関連リンク
世維會指新疆軍隊開槍鎮壓 明報。世界ウイグル会議関係者の発言を引用、軍用車両50台が投入、市民に向けて発砲と報じる。
Twitter(#Urumqi)
Twitter(#xinjiang)
飯否で「ウルムチ」と検索 なぜかヒットはゼロ。「暴動」でもゼロ。
大牛无形 携帯メールで現地の状況を伝えた中国語ブログ。
Hot internet stories in China 写真や現地レポートの転載など。
玩聚RT | 中文锐推榜 - 最新热播消息 | Beta Twitter、飯否のホットトピックを伝えるサイト。ReTweetランキングに入っていたあるつぶやき。「RT @jason5ng32: 上回twitter被封是6月2日,現在是7月6日。共産党果然是有月経的政党。」(前回のTwitter封鎖は6月2日。今日は7月6日だ。共産党はやっぱり生理がある政党なんだよ。」
HerdictWeb : twitter.com in China 中国でのTwitterアクセス状況を伝えるサイト。
ウルムチ暴動:「中心人物」含めて数百人逮捕-警察 [サーチナ]
新疆騷亂 世維大會:軍隊開槍鎮壓示威者 聯合新聞網 デモ隊に発砲との報道。
中時電子報 新疆暴動結束 開放境外媒體採訪 暴動終了、海外メディアの取材を許可。

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以下はウィキペディア中国語版の項目「2009年7月ウルムチ騒乱」の翻訳(6日午後5時時点のもの)。
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「2009年7月ウルムチ騒乱」は新疆ウイグル自治区ウルムチ氏で発生した。先月26日、広東省韶関市の香港資本玩具工場でウイグル族従業員2人が殴打され死亡した事件を受けての抗議活動がきっかけとなり、暴動へと発展した。中国メディアはウルムチ騒乱の主要な原因は海外の独立運動勢力が過剰に韶関市の事件を喧伝したことにあると主張している。新疆ウイグル自治区の努爾白克力主席はテレビ講話において、世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長が黒幕であり、また欧米の敵対勢力が中国に内政干渉した結果であると指弾した。
中国新聞社による報道は以下のとおり。世界ウイグル会議の指揮・扇動のもと、5日夜7時に一部市民はウルムチ市人民広場、解放路、大巴扎、新華南路、外環路などで違法に集会し、打ち壊しや放火を行った。23時までに3人が死亡、一部市民と武装警官が負傷したほか、多数の車両が破壊された。
(6日正午に)ウルムチ市の栗智市委書記が行った記者会見では、最新の統計によると騒乱で140人が死亡、828人が負傷したと発表された。放火された車両は261台、うち190台が路線バス。タクシー10台あまりも含まれている。破壊された商店は203店舗、面積は6300平方メートルに及ぶ。破壊された家屋は14戸、面積は1200平方メートル。
事件発生後、ウルムチ市政府は社会の正常な秩序維持を求める通達を布告、ウルムチ市一部区域での交通規制を発表した。全文は以下のとおり。
一、『中華人民共和国道路交通安全法』の関連規定に基づき、2009年7月6日午前1時から8時にかけて公安機関はウルムチ市一部区域の交通規制を実施する。規制区域内はあらゆる車両の通行を禁止する。
二、すべての単位(会社や学校など)、個人はみな本通告に従い、自覚的に社会の正常な秩序維持に努めること。
三、本通告に違反したものは公安機関が法に基づき拘留、処罰する。犯罪を犯した者は法に基づき刑事責任を追及する。
四、本通億は発表と同時に施行される。
ウルムチ市人民政府
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以下はウィキペディアに載っていないポイントについて。
・暴動が先?それとも武力鎮圧が先?
→当局は暴動、破壊行為がまずあったと主張。世界ウイグル会議はあくまで平和的な活動だったと反論。
・なんで140人も亡くなったの?
→武装警官が直接射撃、車両を突入させてひき殺したと伝えられています。
・騒乱は終わった?
→当局は終了宣言。外国メディアも現地に受け入れると発表しています。
・大陸メディアの報道は?
→5日夜時点では報道が確認できませんでしたが、6日には多くの記事が発表されています。ただし削除されているものも多数(上記ウィキペディアの出典リンクも消されていました)。死者数などについては外国メディアやネット情報と相違はないようですが、「外国の敵対勢力の陰謀」が原因と強調されています。
・ネットの情報規制は?
→新疆ではネットそのものが封鎖されたと伝えられているほか、中国各地でツイッターや飯否(ツイッターに似た中国企業製マイクロブログ)が封鎖されたとのこと。飯否にいたってはつぶやきが削除されているとの情報もあります。
とりあえずの整理はこんなところで。
どうでもいいことなのですが、日本ネットニュースの最大手、Yahoo!ニュースの海外ニュースアクセスランキングは6日午後6時時点で、1位が「ローマのレストラン、日本人観光客への「ぼったくり」で閉鎖」、2位が「中国の動画共有サイトでは海賊版が見放題!日本の業界団体が対策に乗り出す―中国紙」、3位が「【中国ブログ】中国人の印象が悪い現実とその理由(2)」。ウルムチ騒乱関連は5位が最上位となっています。無関心にもほどがあるのでは、と驚かされました。
●関連リンク
世維會指新疆軍隊開槍鎮壓 明報。世界ウイグル会議関係者の発言を引用、軍用車両50台が投入、市民に向けて発砲と報じる。
Twitter(#Urumqi)
Twitter(#xinjiang)
飯否で「ウルムチ」と検索 なぜかヒットはゼロ。「暴動」でもゼロ。
大牛无形 携帯メールで現地の状況を伝えた中国語ブログ。
Hot internet stories in China 写真や現地レポートの転載など。
玩聚RT | 中文锐推榜 - 最新热播消息 | Beta Twitter、飯否のホットトピックを伝えるサイト。ReTweetランキングに入っていたあるつぶやき。「RT @jason5ng32: 上回twitter被封是6月2日,現在是7月6日。共産党果然是有月経的政党。」(前回のTwitter封鎖は6月2日。今日は7月6日だ。共産党はやっぱり生理がある政党なんだよ。」
HerdictWeb : twitter.com in China 中国でのTwitterアクセス状況を伝えるサイト。
ウルムチ暴動:「中心人物」含めて数百人逮捕-警察 [サーチナ]
新疆騷亂 世維大會:軍隊開槍鎮壓示威者 聯合新聞網 デモ隊に発砲との報道。
中時電子報 新疆暴動結束 開放境外媒體採訪 暴動終了、海外メディアの取材を許可。


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