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分からないことだらけ!ミャンマー・コーカン問題をちょっぴり整理

ミャンマー東北部のシャン州第一特区(コーカン地区)で起きた軍と地元武装勢力の衝突事件。詳しい事情が知りたくてしようがないのですが、ほぼ鎖国状態のお国柄のせいか、それとも麻薬ビジネスとさまざまな武装勢力が跋扈するアンダーグラウンドの地域性のためか、はたまた国際社会はたいして興味を持っていないのか、さっぱり情報が流れてこないように思います。

というわけで今回のエントリーでは(自分が)分かったことをメモ的に書きます。私と同じように「よく分からない」という人の参考になれば幸いです。また間違いや追加情報を教えていだければ飛び上がって喜びます。


・シャン州第一特区(コーカン地区)ってどんなところ?
ビルマ共産党瓦解後にミャンマー政府支配下となった地域。とはいえ自治区としてミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)が強い権力を有してきた。地区人口の大多数を占めているコーカン(果敢)族は明末に中国から逃亡してきた漢民族の末裔とされる。また中国共産党がビルマ共産党を支援していたこと、隣接する雲南省との国境貿易が盛んで経済的には中国商人の支配下にあることから、中国人も多く住んでいる。コーカンではなく隣のワ州の話ですが、高野秀行『アヘン王国潜入記 (集英社文庫)』がこうした事情を伝えています。読み物としても爆発的に面白いのでオススメ。


・経緯
今月8日、ミャンマー警察がシャン州第一特区の銃器修理工場を麻薬製造拠点との疑惑で捜査したことが発端に。その後、政府軍との対立の末にMNDAAは分裂した。一部は政府軍に帰順したほか、大多数は抵抗を選択。24日は区都・ラオカイは政府軍に掌握されたため、恐らくはゲリラ活動を継続していると見られる。

なんで麻薬工場の捜査がこんな事態に発展したのかは謎。銃器修理工場だったのか、それとも本当に麻薬工場だったのかは不明だが、特区にすれば重大な自治権の侵害だったのかも。ということは捜査自体には特区の力を削ごうとするミャンマー政府の狙いがあったりして。


・難民って誰?
29日時点で3万人を超える難民が中国に逃げ込んだとのこと。脱北者に対する冷たい扱いとは一変、中国政府は住宅から生活費まで与える厚遇ぶり。コーカン族が漢民族だからというより、逃げてきたのはほとんど中国人じゃないの?と邪推しています。

30日付中国新聞網は「中国国内への砲弾3発の着弾により1人死亡2人負傷」、そして「ミャンマー国内で中国人が1人死亡13人負傷」と伝えています。


・中国政府の対応
中国国民に死者が出ていること、さらに中国国内に砲弾が着弾したことと、本来ならば中国政府は激怒していてもおかしくないところ。ところが「謝罪を求める」と外交部からコメントがあったのみできわめて冷淡な対応にとどまっています。

ミャンマー軍事政権といえば世界トップレベルの“悪役”。で、それを影で支えているのが中国政府。他国が手出しできないのをいいことに先日も石油パイプライン敷設で合意するなど着々と投資を進めています。

のでまあミャンマー政府ともケンカできないわ、中国と関連が深いコーカンにもいい顔見せたわ、難しいところなのでしょうか。


・中国国民(というかネットユーザー)の反応
中国のネット掲示板やTwitterをいくつか見てみました。「コーカン族は原始漢民族」「ミャンマーに教訓を」「コーカンを攻め取れ」「いやその回りももらっていいだろ」という勇ましいものもあれば、「ミャンマーは友好国だし」「きつくあたったら中国から離れて米国に行っちゃうだろ」みたいな冷静な反応もあったり。ansan's楽しい中国新聞の記事「ミャンマーのコーカン特区での軍事衝突と中国人の反応。」が詳しいです。

ただ正直スレッド、書き込みともに数が少なく盛り上がっていないという印象です。メディアの報道も結構抑制的ですし、“友好国”ミャンマーでの問題ということで、盛り上がる方向がいまいちわからないといったところでしょうか。


といったところでエントリーはここまで。書き出してみてもやっぱり分からないことばっかり。雑誌でも本でもいいので、がっつりと掘り下げた話が読みたいですね。


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エアコン大好き中国人、健康被害と計画停電

8月23日付レコードチャイナ「<温度設定戦争>夏のオフィス、女が悩むのはセクハラでなく…=夫婦トラブルの火種にも―中国」を読んで、「そうそう、あの寒すぎるオフィスどうにかしろよ」と共感したのでご紹介。

記事は家庭内のエアコン温度設定争いで冷え性になりやすい妻と夫とのバトルが続いている、というだけのものですが、確かに中国は家でもお店でもオフィスでも冷やしすぎ!先月、上海に行ったのですが、外は38度、中は20度そこそこという温度差にやられてあっという間に体を壊しました。体を冷やすと背中痛になってしまう自分の持病が悪いんですが、温度差約20度って厳しすぎるんじゃないか、と。

日本のオフィスでも似たようなバトルはありますけどここまでじゃねえよと恨みがつのるばかり。まあ日本も昔は「冷たくするのがぜいたく」「冷やすのがおもてなし」みたいな感じでぎんぎんに冷やしていましたよね。

そういう中国人のエアコン好きもあって夏の電力需要はうなぎのぼり。日本だと電力会社が「節電よろしく」と広告を打ちながら必死でやりくりしているのですが、中国はもっとすごい。強制的に節電じゃとばかりに計画停電を実施します。このあいだ中国の友達と話したところ、節電のためなのか別の理由があるのか分かりませんが、1週間連続で朝の8時から夜の10時まで停電という惨い仕打ちにあったのだとか。パソコンどころか電気すらつかないオフィスで仕事しているのだそうです。本当に仕事できるのか疑問ですけど。

ただ「上に政策あらば下に対策あり」というのが中国人。以前見て笑ったのは計画停電前に全てのエアコンをフル回転させ、停電期間を乗り切るだけの冷気を蓄えていたオフィス。それって意味あるのかいと問いただしたいような。。。

まあ何はともあれ、中国でお仕事されている皆さんは本当に大変だなぁと同情する次第です。


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万博前年、土煙舞う上海を訪ねて

昨日、上海から帰国しました。連日38度の猛暑、さらに室内はエアコンで寒いほどと強烈な温度差に体が悲鳴をあげています。なんとか現地での日程はこなしましたが帰国後持病の腰痛が再発、のたうちまわっているところです。

滞在中、ぽつぽつ面白いこともあったので、また機会を設けてご紹介できれば、と。

とりあえず10年ぶりの上海でしたが、万博前ということであちこち掘り起こされて大変なことに。五輪前の北京が上海で再現されています。土煙舞う道を見た同行の中国人は「都会じゃなくて田舎だな」とつぶやいておりました。有名観光地・外灘(バンド)も完全閉鎖で、知らずに客人を連れて行ったわたしはかなり面子が立たない状態に。

ところがさすが商魂たくましい中国人。閉鎖をビジネスチャンスにしようと山ほどの客引きが登場、遊覧船なら夜景が見られるよと声をかけまくってきました。5メートルごとに新たな客引きが登場するありさまで、「閉口する」とはこのことだと納得しました。

一人、数百メートルも追尾してきた客引きがいたのですが、どれほどきっぱり断っても話を続けるので理由を聞いてみたところ、「近くでボスが監視している。話かけ続けないと怒られてしまう」とのこと。中国のこじき同様の組織ビジネスになっているのだと納得しました。

ちなみに元値は100元だったのですが、最終的には65元にまでディスカウントしていました。ただ気になったのは写真で見せられたような豪華遊覧船に乗せてくれるのかという点。外灘封鎖で需要が増えた分、ぼろ漁船のような遊覧船が運航されているのではとか頭によぎりましたが考えすぎでしょうか。誰かにぜひチャレンジしてもらいたいです。


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中国最強B級グルメ・羊肉串はハマる!

羊肉串

16日から22日まで中国は上海周辺に出張しています。というわけでいつもの時事ネタではなく、自分の中国体験を振り返るネタをお送りします。

中国にはまあいろいろと美味いものがあるわけですが、日本に帰国してなにが一番懐かしいと言われれば、それは羊肉串です。ケバブと訳してあるケースも多いですが、新疆の料理で焼き鳥のように炭で羊肉を焼いたもの。肉の味もわからないほどスパイスをかけまくるのも素晴らしい。

こうした屋台によく通って酒を飲んでいましたが、中国人の間でも衛生状態が悪いと敬遠する人も少なくないようです。今年3月15日付のレコードチャイナは「<中国食品>現役シェフが暴露!ニセモノ食品の作り方―中国」というなんとも恐ろしい記事を配信しています。羊の油に漬けた鴨肉で代用している場合とか、ひどい場合だと羊の尿をかけた肉で代用しているのだとか。ほかにも猫の肉を使っているとかいろんなうわさが飛び交っていました。

話を聞くたびにもう食べるのはやめようと思うのですが、それでも手を出してしまうのが羊の中毒性ではないでしょうか。写真のお店は小さな店ですが結構安心できるいい場所でした。でも他の場所で食った羊肉串のなかには絶対やばいものも混じっていたと思います。鴨肉ならまだいいですが、尿はやめてほしいなぁ。


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これが中国版カッパーフィールド!怪しくて楽しい旧正月の祭り

2007年旧正月廟会@天津

2007年旧正月廟会@天津

2007年旧正月廟会@天津

2007年旧正月廟会@天津

16日から22日まで中国は上海周辺に出張しています。というわけでいつもの時事ネタではなく、自分の中国体験を振り返るネタをお送りします。

前日に続き再び天津市水上公園のイベントから。2007年旧正月の廟会(お祭り)です。

水上公園は「天津の花屋敷」(わたしが命名)といわれるほどうさんくささを前面に出したイベントを実施していますが、この年は特にすごかった!なんと「カッパーフィールドが登場!」です。このあまりに不思議なイベントはレコードチャイナが拾ったほど(2007年2月21日付記事)。

かなりわくわくしていったのですが、最後の飛行機出現マジックがひどかった。一番上の写真を見てもらえばわかると思いますが、明らかにたんなるおもちゃ。ついたてで目隠ししたうらで明らかに組み立てていたし。「マジックじゃないだろ」とまわりの中国人と心を一つにツッコミました。

ちなみに中国語の方言を操る「偽カッパーフィールド」のマジックですが、飛行機ネタ以外はきわめてまともなもの。十分に楽しめました。普通のネタじゃ宣伝にならなかったのでしょうか。ちょっとかわいそう。

偽カッパーフィールドのマジック以外にも雑技やダンスがあったのですが、やる気のない姉ちゃんの踊りとか素晴らしい場末感が出ていてこちらもなかなかのもの。2枚目の写真は戦隊物の悪役のような見栄がばっちり決まった雑技の兄さん。3枚目はやる気ゼロの女性ダンサー。4枚目は背の高さも列もばらばらで見事に失敗した「千手観音」ショー。


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