おから工事新技法「ダイエット鉄筋」でマンション100か所が建設一時中止に―陝西省西安市

/ pablo/T
※写真は鉄骨のイメージです。当記事内容とは一切関係ありません。
四川大地震を機に日本でも知られるようになった中国の「おから工程」(手抜き工事)。不動産価格が上がる前に1日でも早く住宅を購入したいが、慌てて安い住宅を買えば「おから工程」かもしれないと中国市民の悩みは切実だ。先日、陝西省西安市で新たな「おから工程」の手法であるダイエット鉄筋が発見された。100か所近いマンションに建設一時中止が命じられるなど、波紋が広がっている。2010年9月、東北網が伝えた。
先月、西安省工商局は鉄筋加工工場を検査、ダイエット鉄筋を発見した。ダイエット鉄筋とは規定の太さの鉄筋を引き延ばして長くしたもの。直径10ミリの鉄筋は1トンあたり1620メートルの長さとなるが、直径9ミリにまで「ダイエット」することで2000メートルの長さになる。余分の鉄筋、この場合は約95キロになるが、この売却益が工場と持ち込んだ業者の懐に入るという寸法だ。こうした違法加工を手がける工場は西安市だけで100か所近いという。
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