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失われた「黄金週」

 日本はゴールデンウィークですね。最も新型インフルエンザでそれどころではない、という気分でもありますが。万一、感染者と同じ便にでも乗り合わせてしまうとどれだけ面倒なことになるのか、などと考えるととても海外に行く気になれません。

 さて5月初旬といえば中国のゴールデンウィーク。すなわち「黄金週」です。正確にいうと、「でした」と過去形にするのが正しいのですが。

 以前は5月1日のメーデーから始まる長期休暇は1週間ありましたが、2008年からは3日間(土日含む)にまで減らされています。

 中国の「黄金週」制度は1999年に導入されたもの。長期休暇導入による内需拡大を目指してのものでした。旧正月、メーデー、国慶節の年3回、法定休日3日に前後の土日を振り返ることで1週間の休みとなりました。

 中国経済が急成長した時期と重なったこともあり、中産層を中心に「黄金週」の旅行は一大ブームとなりました。しかし旅行費用があまりに高騰する、渋滞が多い、観光地に人が多すぎて楽しめない、などの弊害も明らかになっていきます。「黄金週」が終わるたびに、「旅行社の説明とは全然違った」「現地についてみたらホテルがとれてなかった」などの文句がメディアをにぎわしていました。

 また中国の伝統的な祭日を休日にするべきとの意見もあがり、2008年に法定休暇制度は大きな変更を加えられます。旧正月と国慶節には変更がありませんでしたが、メーデーの休みは3日から1日に短縮。代わりに清明節 、端午節、中秋節が1日の法定休暇となりました(直近の土日を振り替え、3連休)。

 伝統的な祭日への意識が高まる、3連休という短い休暇で近郊旅行が増えるなどの効果が期待されていましたが、まだ施行から1年半。是非を論じるのは早い段階でしょうか。

 ところで中国の法定休暇のユニークなところは土日の休みを振り替えて、連続休暇にするところ。ある意味、合理的なやり方かとは思いますが(日本のような飛び石連休よりは…)、長期休暇の前後には下手すると10日連続での仕事が入る可能性が出てきます。わたしなんかはしばらく休みがないと、仕事の効率が激減するので、ちょっと勘弁という思いでした。

 

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