バービー人形は文化侵略?まだまだ慣れない外国文化
BBCの中国語ポッドキャストで面白い話があったのでご紹介。
5月4日の放送でタイトルは「中国の子どもたちへバービー・ドリームを売る」。上海にバービー販売の旗艦店ができたというネタ(全部ではないですが、一部文字起こしされたものがこちら。
バービーの旗艦店開設、ついでにディズニーが2歳から12歳向けの英語スクールを開設したというニュースがセットで紹介されており、中国の子どもたちに早い段階で愛着を植え付けることで将来のビジネスにしようとしているとの戦略が紹介されている。
女性問題の研究者からは、バービーは誕生当時からアメリカで問題視されていた。つまりナイスバディのブロンドバカ女的なイメージが理想化されるのはいかがなものかという批判であり、中国でも同様の問題が心配されるというもの。そこまで心配しなくてもいいだろ、という別の研究者の反論もセットで紹介されていた。
考えすぎの一言で終わりそうなネタではあるが、、中国ではこうした「西洋の文化侵略」がたびたび話題となっている。昨年の北京五輪の際には、雑誌「プレイボーイ」が解禁されるのかどうかが話題になった。
考えてみれば、中国は経済・社会の激変のさなかにあるが、その多くは「欧米化」と理解されており、その反発も根強い。核家族化、雇用環境の変化、性の低年齢化などなど全部ひっくるめて「欧米化」のレッテルが貼られるケースも少なくない。
その反動で儒教ブームや唐服ブームが起きたりもするのだろう。ただ考えてみれば、自分が子どものころは下着モデルが金髪の外国人女性だったりと、日本でもそうした問題はより先鋭的だったように覚えている。日本も外国コンプレックスはいまだに強烈だったりするが、あまり意識されなくなってきているように思える。また「カワイイ大使」に象徴されるように、日本文化とかいってもすぐに江戸時代なり、伝統に飛びつくような短絡思考はなくなってきている。
中国でも幼い時からこうした外国文化を普通に享受している世代がおっさん、おばさんになるころには、日本同様、「外国」に対する過剰な意識は消えるのではないかとは思う。ただ昨年の北京五輪開会式をはじめ、強烈にアピールされる「中国文化への反動」を見せられるたびに、まだまだ長い道程が必要だなと痛感させられる。
5月4日の放送でタイトルは「中国の子どもたちへバービー・ドリームを売る」。上海にバービー販売の旗艦店ができたというネタ(全部ではないですが、一部文字起こしされたものがこちら。
バービーの旗艦店開設、ついでにディズニーが2歳から12歳向けの英語スクールを開設したというニュースがセットで紹介されており、中国の子どもたちに早い段階で愛着を植え付けることで将来のビジネスにしようとしているとの戦略が紹介されている。
女性問題の研究者からは、バービーは誕生当時からアメリカで問題視されていた。つまりナイスバディのブロンドバカ女的なイメージが理想化されるのはいかがなものかという批判であり、中国でも同様の問題が心配されるというもの。そこまで心配しなくてもいいだろ、という別の研究者の反論もセットで紹介されていた。
考えすぎの一言で終わりそうなネタではあるが、、中国ではこうした「西洋の文化侵略」がたびたび話題となっている。昨年の北京五輪の際には、雑誌「プレイボーイ」が解禁されるのかどうかが話題になった。
考えてみれば、中国は経済・社会の激変のさなかにあるが、その多くは「欧米化」と理解されており、その反発も根強い。核家族化、雇用環境の変化、性の低年齢化などなど全部ひっくるめて「欧米化」のレッテルが貼られるケースも少なくない。
その反動で儒教ブームや唐服ブームが起きたりもするのだろう。ただ考えてみれば、自分が子どものころは下着モデルが金髪の外国人女性だったりと、日本でもそうした問題はより先鋭的だったように覚えている。日本も外国コンプレックスはいまだに強烈だったりするが、あまり意識されなくなってきているように思える。また「カワイイ大使」に象徴されるように、日本文化とかいってもすぐに江戸時代なり、伝統に飛びつくような短絡思考はなくなってきている。
中国でも幼い時からこうした外国文化を普通に享受している世代がおっさん、おばさんになるころには、日本同様、「外国」に対する過剰な意識は消えるのではないかとは思う。ただ昨年の北京五輪開会式をはじめ、強烈にアピールされる「中国文化への反動」を見せられるたびに、まだまだ長い道程が必要だなと痛感させられる。