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中国版「ロスジェネ」の誕生=新卒失業者が新たに300万人

「中国経済は世界で最も早く回復する」とあちらこちらで言われていますが、どうしても不安はぬぐいされないところ。24日付レコードチャイナの記事「超優秀?それともでたらめ?13億人の経済統計を15日間で作成―中国」でも取り上げられていたように統計に疑問を呈する声も少なくありません。

こうしたなか、重要な経済指標である雇用統計(上半期)が発表されました。主要数値は以下のとおりとなっています。全国都市新規雇用569万人(年間目標900万人、達成率63%)、再就職者271万人(年間目標500万人、達成率54%)、都市部登録失業率4.3%(第1四半期から変わらず)、上半期時点でいずれも50%を上回っており、目標は順調に達成されているとアピールされています。

ただし公表された統計のなかでも、厳しい数値となったのが大学生の就職問題。就職率は68%と前年と同水準をキープしたとのことですが、卒業生は610万人と去年より52万人増加しているだけに、新卒失業者は増えている計算です。さらに就職できないままでいる去年の卒業生100万人も加わり、現時点で300万人が職につけない見通し。中国人力資源社会保障部によると、大学卒業生の農村勤務、研修生の拡大、職業訓練などの対策で最終的な就職率は88%に引き上げると対策を示しています。

大卒という「エリート」失業者が300万人も新たに誕生することはそれだけ大きな問題と言えますが、事態はそれ以上に深刻な可能性があります。20日付レコードチャイナは「就職させられた」という新たな流行語が生まれたことを紹介しています。大学が就職率を上げるために学生に虚偽の成績証明書を持ってくるようことを意味するもの。発表された就職者数のうち水増し分はいったいどれほどなのか、気になるところです。

大卒の就職難は主に大学定員拡大の影響によるものですが、金融危機は「泣きっ面にハチ」となってしまいました。90年から2000年代の高成長は中国にも高学歴の都市中産層を生み出したと評価されていますが、その波に乗り遅れた世代、中国版「ロスジェネ」となってしまうのでしょうか。



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