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私の赤ちゃんは政府に殺された=許可証なしの出産を“死産”として処理

中国の計画出産、いわゆる一人っ子政策は人権侵害として批判され続けてきました。多すぎる人口がもたらす問題が明らかである以上、政策として人口制限を行わなければいけないという状況は理解できますが、あまりにも惨すぎる事例が続出しているのも事実です。

2007年5月、広西チワン族自治区玉林市博白県では数千人の群衆が政府庁舎を襲う事件が起きましたが、その背景は計画出産にあると伝えられています。すなわち同県では長年にわたり人口増が目標値を上回る状態が続いていたため、地方政府は罰金の徴収、女性を拉致しては強制的に不妊手術を受けさせるなどの強硬策に訴えたことが市民の怒りを呼んだとのこと。未婚の女性までもが不妊手術を受けさせられたケースもあると言われており、とんでも事態であったことがうかがえます。

2009年8月13日、現代金報が報じたエピソードもこれに劣らぬ無残な話です。以下はかいつまんだ意訳。




1999年、浙江省寧波市寧海県に産む陳さんは死産という辛い出来事に直面することとなった。しかもそれから10年、陳さん夫婦は子どもを授かることはなかった。あらゆる不妊治療を受け民間療法も試してみたが、今にいたるまで妊娠できないままでいる。人工授精をも試したが、今年7月に3回目の失敗が確認されたという。

死産から10年を迎えた今年、陳さんは当時のカルテを入手した。そこには「准生証(出産許可証)がないため(嬰児の)気道分泌物処理を行わず。2分後に新生児は死亡」と書かれていた。陳さんの子どもは死産などではなく、本来は無事に産まれていたのだった。

中国ではまず結婚し、その後准生証を申請するという作業が、“合法的な”出産のための要件になる。陳さんは1998年に結婚したが、その時すでに妊娠していた。結婚登録をするためには「婚前健康診断」が必要であり、結婚前の妊娠が発覚すれば中絶を強要されることになる。それを恐れた陳さんは結婚式こそあげたものの結婚登録はしなかった。准生証がないため、出産の罰金は覚悟していたと話す。

10年前の子どもは死産ではなかった。病院で殺された。この衝撃的な事実を知った陳さんは大きな衝撃を受けた。「なぜ私の子どもは生きられなかったのでしょうか」、陳さんは記者に問いかけ涙を流した。今は資料を市陳情部門、警察に送り、当時の計画出産官僚及び医師の刑事責任を追及することを求めている。




意訳はここまで。なおこの事件を報じた8月15日付ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は、“まったく意外ではないが”と皮肉りつつ、浙江省共産党委員会宣伝部は同省メディアに事件の報道を禁じたと伝えています。

陳さんはたまたま我が子が殺された事実を知ることとなりましたが、おそらく同様の事例は無数にあるはず。もはや人権侵害をはるかに越えた域の問題になっています。


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